さようならカセットテープ
ここ数か月、モノに溢れた部屋(6畳間)の掃除を行っています。
断捨離、シンプルライフ、果てはミニマリストと、様々な言葉が飛び交ってますが、
住みやすくなればいいかな、と考えています。
あとは真面目に、生前整理も含まれていたり。
書籍の次に多かったのはカセットテープ。その数、数百本ほど。
ただこれは、自分がエアチェックやダビング(もう死語でしょうか?)したものなので、
父所有のカセットテープになると、本数は大よそ数倍あるかと思います。
私がポータブルのカセット機器を買ってもらったのは小学生のころ。
CDやMDが全盛の時代、周りにそのような機械を持っている人はいませんでした。
時代遅れ、その言葉が正しいと思います。
70年代のニューミュージックやフュージョン、ジャズなど、
父のカセットをコッソリ取り出し、夜な夜な聴いていたり、
あとはコンピレーションを作ったり、そういう可笑しな中学生でした。
その時に作ったテープを見ると「うわーよくやってるなー私!」と呆れ、
それの何かが楽しくて遊んでいた昔の私が、思わず恥ずかしくなりました。
細かい字で曲名を書き込み、曲間を極限にまで詰めるのは、もう忘れた芸当。
再生できる機械が壊れて、聴く機会が無くなってしまい、
思い切って、数本だけ残してお別れすることになりました。
他愛もないことで、そして自分の人生において「ちょっとした出来事」
けれど、そういう事があったからこそ、音楽に関しては
分け隔てなくジャンルレスに聴けるのかなと、つくづく思います。
さようならカセットテープ。爪を折るのが少し苦手でした。