私は何だかすべて忘れてしまう
「無調整の牛乳、中華くらげ、カニカマ、モッツァレラチーズ、
パン8枚切り、ビニール袋Mサイズ」
でも今日使うのはモッツァレラチーズくらいで、
あとは安いから、冷蔵庫が空っぽだからという理由で買うもの。
今日使わないものが多いから、惑わないように今日の献立も書き込むと
「そこまで書くんだー面白い」と母に笑われた。
このまま買い物にだけいけば覚えていられるものの、
溜まった古本と整理したCDを古本屋に売りに行こうとしているので、
覚えていられないから、そこまで書くしかない。
えーと、いつ頃からだっけ、こんなに覚えが悪くなったのは。
①覚える気が無いから②集中力が続かないから③読解力がもともと無い
挙げればキリが無いのだけれど、例えばベートーヴェンのソナタ一曲丸ごととか、
あのくらいは昔、暗譜(譜面を見ないで弾く)なんて難しくなかった。
バッハの平均律、ショパンとかリストとかも弾きこなせば、それなりに。
ということは、十数年続けたピアノからドロップアウトしてから、なのかも。
ですけれど昔のこととか、そういう記憶ってほとんどございません。
一番昔の記憶…掘り返すのも一苦労。
古本屋での査定を待つ間、ザっと本棚を見渡して
今日は岡崎京子さんの「ぼくたちは何だかすべて忘れてしまうね」と、
鷺沢萠さんの「私はそれを我慢できない」を購入。
鷺沢さんの文庫は軒並み絶版していて、けれどやはり本の形で読みたいのです。
「ぼくたちは…」を読んでいると、岡崎さんの漫画がスラスラと読めない訳、
つまり映像やセリフやそういうのだけではなく、文章からの変換や質量が
他の漫画に比べ濃いのでは、そういう風に思えました。
「小説はナレーションだ」と言ったのは柳美里さんでしたっけ?
ところで驚いたことに、査定金額が予想の斜め上を行ったのですが、
ビーチボーイズの貴重なCDが数枚入っていたからだとレシートに書いてありました。
あれは確か…友達から借りたままのかもしれません。しまった。