結婚するとしたら…
「人間以外で結婚するとしたら、何がいいですか?」
と同僚のKさんに、そんな唐突な質問をされました。
「結婚、ですか?」
「ええ、結婚です。因みに」
とKさんは他の同僚から聞いた質問の答えをスラスラと答えます。
ある人はティンパニー(打楽器)だったり、
ある人はピーマン(好きすぎて、お弁当に必ず入れているとか)だったり、
ある人は屈強な橋(屈強な、が案外ミソかもしれません)だったり。
そんな各々のユニークな答えを聞いてるにも関わらず
Kさんが「そ、そんなに難しく考えなくても…」と気を使い謝るほど、
私は答えを長時間探してしまったのです。
結局、無難な答えとして「レーズン」に落ち着いたのですが(理由はコチラ)
つまりは「結婚」という単語に戸惑ったということだと思うのです。
性別が存在しないとしても「付き合う」とか「恋人」とは何かが違う「結婚」に。
でも、性別の方向性が掴めたとして、私、結婚とかできるのかしら?と思うと、
不安というよりは、正体の分からない寂しさが張り付いたまま。
帰り道、何度かため息をついてしまいました。