笑うこと、図書室のこと、身体のこと
あまり昔の事を書きたくはないのですが、
これといって特に話題にすることがないのです。
いや、ここ二週間ほどは落ち着いているのですが、
布団の中で泣き目を腫らし、お風呂場の排水溝を見てボーっとしていたり、
「大丈夫ですから」を職場で連発しては、
「大丈夫って言葉をいう時こそ心配~」と同僚に言われ、
確かにそうだなと思ってしまい、笑いつつも凹む私。
薬は増え、それがお腹をゆるくして、常時下痢の状態が続いています。
お蔭で3キロほど減りましたが、顔は案外変わらないものです。
無事に髪の毛を伸ばすことが出来ています。
携帯電話の自撮りを確認したところ、半年切っていないことになります。
親にあれこれ言われますが、私は無視をきめたり、体調の悪さを利用しているのです。
「寝ている時に切るぞ」と言われるのは、もはや暴言。
最近、何かの機会で自分の虐められていた時期の話をしました。
当時は顔じゅうにニキビが出来ていて、それをしきりに気持ち悪がられました。
身体は不思議なもので、それらが顔じゅうを占領しているさなかに、
私の胸は片方だけふっくらと、膨らんでいました。
元来泣き虫ですが、泣くことを親に封印されていたので
(父親に、男が泣くことは恥ずかしいと叱責、頬を叩かれた)
泣かない為には笑おうと、自分に課していた気がします。
そうすると「なんで笑うんだよ、気持ち悪いなぁ!」と
私を虐めていた奴らはボコボコと頭を叩き、身体を蹴ったものです。
我慢強いなぁ、あの時の私。どこに消えたのでしょうか?
高校の辺り、携帯電話のカメラの画素数が段々と上がっていたと記憶します。
だからか知りませんが、用もなくパシャパシャと撮られたものです。
トイレをしている最中も撮られたこともあり、
教室の近くのトイレでは用を足せなくなりました。
そんなこともあり、私は唯一の逃げ場「図書室」へ入り浸ったのですが、
それが今の本に関わる仕事に方向づけたのかと聞かれれば、当たっている気がします。
あの時の「図書室」はいわゆる「オタク」な人たちの集まりでした。
心を病んでいる人もいましたし、恋愛対象に悩む女子男子もいました。
とはいえ私は、自分の歪んだ身体については一切口にしませんでしたし、
様々な同級生、先輩、下級生を見下したり、批判はしませんでした。
それを「優しさだけ」と言ってしまえばそれまでで、
けれど、あの閉鎖的な空間で私は勉強よりも大切な何かを知った気がします。
自分の身体を含めて、先入観が薄くなったと、そう思うのです。
卒業する頃、片方だけの胸は両方ともふっくらと膨らんでいました。
(ちなみにホルモン摂取は20代に入ってからです)
もし、もしあの時、私自身の話をしていたら、今どうなっていたのでしょうか?
何か変化が起きていた?それとももっと迷ってしまっていた?
そんな「もしも…」を考えながらも、なんとか生活を送る。
夏から仕事を初めて、今は大分寒くなりました。
来週は久しぶりの東京です。服装はもちろんスカートで!