お祭りがとても苦手だ
お得意の?性別に関する私への発言。
特に年配の利用者からそのような発言があるのだけれど、
この前いつも来館する男性から言われたのは
「おめえ、男だか女だか分からないから、札でも首から提げろ」
「”私は男です”とか、そんなのをさ」
あまりメンタルは強くないけれども、笑顔で誤魔化す私でも
さすがに曇ったというか、かなりテンポの遅れた笑顔をしたのかもしれない、
いや、笑顔なんて出していなかったと思う。
私のスタンスは現状「中性」であり「MtX」である。
言ってしまえば「どちらかに振ることが出来ない、しない」というのであって、
「振るための勇気とかがやっぱり無い…」というのもある。
散々この場で「カウンセリングが…」「自分の性別に蹴りを…」
と言っても、である。
話は変わるけれど、お祭りがとても苦手だ、泣いてしまうくらいに。
彼(♀)となら大丈夫かもしれないと思い、この前意を決したのだけれど、
やはり気分が悪くなって、途中で会場を出て、彼の中で大泣きをした。
この時、自分の中を手繰り寄せて出てきた言葉が
「あんなに人がいるのに、自分が取り残されている感覚」というものだった。
人が溢れて、音楽が鳴り響き、一人一人が思い思いのことをしていて、
けれども彼が目の前にいるのに、彼の声が聞こえない。
これほど不安なこともない。
周りの人に恵まれていると、常々感じている。
けれどももし私が「どちらかに性別を振ったらどうなるのだろう?」が
「なりたい自分」になれない理由の一つなのかもしれない。
とりあえず今の私は、元同僚に言われた
「恰好が変わろうとも、性別が変わろうとも、君は君だ」
「君の思う道を進め」
を何度も反芻している。
そんな元同僚さんに利用者の発言についてきいてみると
「それセクハラじゃね?」ということになった。
「脳髄プリンにして、網膜剥がしてやる」とも言っていた。